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KORTUC JAPAN

更新情報

2012年4月15日
第71回 日本医学放射線学会総会で、小川 恭弘会長がGold Medalを受賞。
受賞演題は、
演題名:I, II期乳癌に対して酵素標的・増感剤放射線療法KORTUCを用いた非手術・乳房温存治療39例の経験
英文タイトル:KORTUC II - A new image-guided and enzyme-targeted radiosensitization treatment for patients with stage I or II breast cancer
抄録本文:「目的」我々が開発した放射線増感剤を局所に注入し,腫瘍の低酸素状態を解消して放射線療法の感度を高めるKORTUCが,乳房温存可能な治療法として注目を集めており,すでに全国十数か所の施設で導入されている。今回、当放射線科でKORTUC治療を実施した累積150例の固形癌のうちI, II乳癌39例の成績を報告する。腫瘍は大きくなるほど多量の抗酸化酵素を含むようになり酸欠状態となる。このためリニアックの効果は1/3にまで低下するとされる。我々は,過酸化水素を含むヒアルロン酸を腫瘍局所に注入することにより酸欠状態を解消。かつ抗酸化酵素を不活化させて放射線本来の治療効果を引き出すことに成功した。「方法」KORTUC治療を希望した乳癌(浸潤性乳管癌)はI期12例,IIA期23例,IIB期4例の39例(平均年齢61.1歳)。ザンクトガレンコンセンサスに基づき,15例に導入化学療法,ER陽性の36例に内分泌療法を施行。放射線治療は総線量44Gyをリニアック4MV X線にて接線非対向4門照射を1日2.75Gy×週5回,および最終段階で3Gyの電子線ブースト照射を3回施行。増感剤注入は放射線治療6回目より開始し,0.5%過酸化水素+0.83%ヒアルロン酸を約3ml, 超音波ガイド下に週2回,放射線照射前に実施。腫瘍内に微細な気泡が均一に分布することを確認した。「結果」MRIでの未評価3例を除く36例で完全奏効を確認。平均観察期間30.1か月で全例生存中。遠隔転移も認めていない。局所再発は1例のみ。急性有害事象は照射局所の皮膚炎(グレードI:24例,グレードII:15例),晩期有害事象は1例に毛細血管拡張を認めた。「結論」KORTUCを用いることにより非手術での乳房温存治療を安全に行なうことが可能。
2012年4月20日
がんの専門誌である、「癌の臨床」で、増感放射線療法KORTUCの特集号が発刊されました。篠原出版新社発行の「癌の臨床」の第59巻6号であり、特集「酵素標的・増感放射線療法KORTUCの基礎と臨床」となっています。