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はじめに

前立腺がんに対する根治治療は、

   ①手術による前立腺摘出術

   ②体外からの放射線照射

   ③体内に小さな放射線源を埋め込む小線源療法

        の3種類があり、病状によりホルモン療法を組み合わせる場合があります。
 

手術の場合には従来の開腹手術に代わってロボット支援腹腔鏡手術の普及が進んできており、術創が小さくなることから患者さんの術後の回復が早くなってきています。

放射線治療の場合にもロボットアームを用いた高精度放射線治療装置があります。

当センターでは兵庫県で初めて「サイバーナイフ:CyberKnife」を導入しました(写真1)。

リアルタイムの位置照合システムと動体追尾機能を備え、前立腺内に金マーカー(照射の目印)を挿入することで、腫瘍の動きに合わせてミリ単位で精密な照射が可能です。

写真1:サイバーナイフ装置:CyberKnife

 

前立腺がん治療のこれまでの問題点

前立腺がんに対して放射線治療を行う際、これまでは課題がありました。

強度変調放射線治療(IMRT)を行う場合、副作用を避けるためには6週間~8週間もの長い通院治療期間が必要でした。
それでも、
前立腺と直腸が密接しているために、従来の放射線治療の際には直腸の一部に高線量が照射され、患者さんの1割程度で放射線直腸炎に伴う出血を生じることがありました。
 

新システム導入により問題点を克服

当センターは、兵庫県内で初めて「直腸スペーサー(SpaceOARシステム)」を導入し、前立腺に対する放射線治療の際に課題であった直腸出血の副作用を避けながら、短期間で治療を終えられる定位放射線治療を開始しました。

従来の放射線治療と効果は同等で、副作用も同等、もしくはより少なくなると予想しております。

欧米では「低~中リスクの局所限局前立腺がん」に対しまして、定位放射線治療(SBRT)が従来の6~8週間の期間がかかるIMRT(強度変調放射線治療)と同等に、推奨される選択肢の一つになっています。

参考文献: 医療イノベーション推進センター(TRI) ホームページ
NCCN  ガイドライン日本語版
https://www2.tri-kobe.org/nccn/guideline/urological/index.html

 

SpaceOARシステムとは

麻酔下に前立腺と直腸の間にある隙間にゼリー状に固まる「ハイドロゲル」を注入します。

前立腺と直腸に1.0~1.5cmほどのスぺースを確保することで直腸への高線量照射を避け、出血のリスクを避けることができます(図1)。
同時に前立腺内に金マーカー3個の留置を行います。

ハイドロゲルは半年ほどで次第に吸収され、消滅してゆきます(図2)。

 

治療の進め方

治療の進め方は以下のとおりです。

① 診察予約

当センターの「地域医療連携室」へお電話いただき診察予約をお取りください。
主治医の先生の紹介状(診療情報提供書)が必要です。

 

② 診察

治療方針につきましてご相談の上、治療のスケジュールの説明をさせていただきます。

前立腺がんの病状により、定位放射線治療以外の治療をお勧めする可能性がございます。
またホルモン療法を先に行うことをお勧めする場合もございます。


 

③ 直腸スペーサー・金マーカー留置

十分な麻酔処置が必要であるため、同じポートアイランドにある神戸大学医学部附属国際がん医療・研究センター(ICCRC)の泌尿器科に依頼しております。

2泊3日の入院が必要です。
 

④ CT・MRI

固定具を作成した後、放射線治療の計画を立てるためのCT撮影・MRI検査を行います。
 

⑤ 治療計画

コンピューターを用いた放射線治療計画を行い、最適な照射範囲や線量を計算します。
 

⑥ 治療

*放射線治療は5回で終了します。 (平日のみ、2日に1回の割合で照射を行います。)

*1回の治療時間は30分前後です。 (仰向けでじっとしていただくだけで、痛みや熱さは何も感じません。)

*外来通院にて、お仕事を続けながら治療を受けることも可能です。

*遠方から来られる方や足腰が弱い方など、外来通院が難しい場合には、
  入院にて治療を受けていただくことも可能です。

 

⑦ 経過観察

治療終了後、3カ月に1回程度の外来通院にて、かかりつけの泌尿器科の先生と一緒に治療効果の確認を続けていきます。

 

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